最強の先を行く超最強のヘッドホン「MDR-XB950N1」は兵器だ

Written by Joe

Photo by Azapedia

兵器と言ったが、実は兵器ではない。

MDR-XB950N1

前々回ほどの記事で、このMDR-XB950N1が発表されたことについて、哲学の門を叩くとか、惑星大戦争だとか紹介させていただきました。その際購入すると言いましたが、実際に購入してみました。

MDR-XB950N1とは?

このヘッドホンについて購入を前提に一から調べてみているという人もいるでしょうから、Wikipediaに匹敵する紹介をしてみましょう。

SONYのイヤホン・ヘッドホンのいくつかで知られるMDRシリーズのうち、低音を強化した部門があります。それが、「EXTRABASS(さつじん)」シリーズです。SONYは今までも、インナーイヤーヘッドホンやオーバーイヤーヘッドホンなどで、Bluetoothや有線を問わずいくつかの製品を発表してきました。

MDR-XB950N1は、それらの一環の製品の一つです。位置づけで見ると、MDR-XB950BTという機種の兄貴分にあたり、またBluetooth接続のEXTRABASSシリーズのヘッドホンでは最上位機種という扱いで問題ないかな、というものです。

弟分のMDR-XB950BTについての記事たち
・低音好きのためのヘッドホン「MDR-XB950BT」を一ヶ月使ってみて分かった長所と短所1殺人低音ヘッドホン「MDR-XB950BT」で聞かないと人生の9割5分を損する楽曲ヘッドホン「MDR-XB950BT」を「割って」「同じのを買った」話、する?

この記事では、

  1. 音のレビュー
  2. ノイズキャンセリングのレビュー
  3. N1が「本当に優れている」と思える点
  4. 勝手な印象

という流れでMDR-XB950N1を紹介していきましょう。

音のレビュー

レビュー。コラムニストやブロガーがこぞって使う言葉。しかし批評というのは常に上から目線となるものであり、我々はそれを常に認識し、ツルピカの脳みその数えるほどのシワの隙間に入れておくべきだ。

ここでは、MDR-XB950BTとMDR-XB950N1を聴き比べています。

低音は?

まあ気になるところは低音でしょう。まずは、GooglePlayMusicアプリで、イコライザーをOFFにした状態で、SandraVanDoornのJoyenergizerを聞いてみました。ドロップからサビの一分弱ほど。

・・・落ち着こう。大して変わらない。なぜだ?冷静になろう。なぜというのもおかしい。N1(兄貴)の方が優れていると思いこんでいたことになる。多くの場合新製品というのは優れているものだが、冷静に、必ずそうとは限らないもんね。落ち着こう。

では、イコライザーをONにしたときの低音は?

・・・落ち着こう。頭を冷やそう。まず、どうやら、BT(弟分)のほうが、どうやら、ごく僅かだが、深い低音が、ごく僅かだが、出ているようだ。本当か?

BTとN1をうっかり逆に勘違いしてました、もうしっかりしてくれよ~、ファッファ。そうはいかない。

もう一度別の曲で。

OMIのCheerleaderで再チャレンジ。頼むぜ兄貴。

大して変わらない。正直どっちがどっちか聞き分けろ、と言われたらわからない。

つまり、大して変わらない。あとはプラシーボ効果の問題、ということでよろしいでしょうか。

どうやらスピーカーユニット用の排気ダクトやスピーカーユニットの形状の僅かな変化は、有効数字の間に消えていったようです。

音のレビューまとめ

正直私は、中高音域の強化とか、芯と深みのある低音の強化とか、そういったものが目にみえてあらわれるものだ、そう思っていました。しかし、特に変わりないですね。

N1は、SONY HeadphoneConnectという専用のアプリで、「10段階で低音強化の調整」「アリーナやクラブのサウンドの表現」などができるようになっています。まあしかし、後者のエフェクトは、変に音がこもる印象がするし、アリーナやクラブに憧れもないので使用していません。前者も、使用しておらず、10段階中10のまま。どうしよう、まとまりがつかない。

BT(弟分)があの価格であの低音を出せるという点の素晴らしさ、という結論でいいでしょうか?あれ?

ノイズキャンセリングのレビュー

MDR-XB950N1が最も弟分と差のある点は何か、と問われれば、ノイズキャンセリング機能が挙げられるでしょうね。

今までノイズキャンセリングのヘッドホンの経験の無い私が、雨の日と人の多いカフェで試してみましただけですが、Web上で見るBOSEのノイズキャンセリング機能などとの評価を考えながら考察してみます。

まず、ノイズキャンセリングというもの自体について、Yahoo!知恵袋やLifehackerなどを見るにある特徴があるようです。

ノイズキャンセリングヘッドホンは、内蔵のマイクとオーディオプロセッサで周囲の音を「聞き」、それを打ち消す音を発生させるものです。

会話やエアコンの音、ジェットエンジンなどの日常的な自然音を上手にブロックします。一方で、叫び声やドアが閉まる音など鋭い音の変化に対応するのは苦手です。 こちらも、外出時にはくれぐれも注意が必要。周囲の音を打ち消してしまうので、危険回避のために聞き取るべき音さえブロックしてしまうのです。

失敗しないノイズキャンセリング選びを専門家に聞いた – Lifehacker

どのような音に強いのか

実際に、上記のように、風の音や、ゴーゴー音、ザーザー音、ファンの音。こういった音はほぼ無にしてくれます。(もちろんとてもうるさい場合は難しいですが)

しかし、やはり人の声やかもめの鳴き声にはそこまで強くは無いようです。

ノイズキャンセリングはまだまだ試せる

まだ僕は、ノイズキャンセリングについてどうこう言えるほどではありません。

今後様々な環境で使用してみて、いくつか経験を積んで再びノイズキャンセリングに関する記事としてまとめさせていただきます。

ただ、まともな人間ならキレて殺人を犯すくらいの喧騒の中このヘッドホンをして30分間昼寝することはできました。

N1の本当に優れているであろう点

今までは、音だのノイズキャンセリングだの、ヘッドホンとしてヘッドホンが満たすべき基本的な内容につて考えてきました。

先程、このヘッドホンは弟分と大して変わらない、といった比較的消極的なレビューをしました。しかし、我々は弟分を基準に考えてしまっていますが、この弟分はヘッドホンとしての音質は非常に素晴らしいです。弟分も、弟分と同等の性能の兄貴分も、どちらも非常に素晴らしいポテンシャルの持ち主です。

また、ノイズキャンセリングもノイズキャンセリングを名乗れるくらいのスペックはあるようです。つけ心地もよく、疲労感も少なく、ヘッドホンとしては問題はない。

「問題がない」という点は完璧に満たしています。

ですが、どんな製品でも、「問題がない」だけでは、そのものを所有することで得られる精神的満足感は100円ショップの木製ハンガーと同じです。その点、このヘッドホンには、木製ハンガーとは遥かに異なる要素があります。それが、精神的満足感、「所有欲」を満たしてくれます。

その要素とは、デザインであり、細かな挙動であります。

メカとして格好いい

このN1は、弟分に比べて非常に一貫したデザインを持っています。赤い輪もなければ、ガンメタルの塗装もありません。

本体は、「プラスチック」「金属」で構成されています。

ほとんどを構成するプラスチックは、梨地というには物足りない、「ザラザラ」というべき程のはっきりとしたマット加工がなされています。これが非常に今までにない何とも言えない感触を生み出しています。

金属ではないんです。なので、重厚感や高級感という言葉で表現できるような感触ではありません。しかし、プラスチックのチープさがあるかといえば、そんなものは全く無い。SONYのロゴも、エンブレムを埋め込んだわけではなく、ハウジングと一体であり銀に塗装しただけです。しかし、何もかもが非常にうまくいっている、そんな印象です。

金属部はサラツルという言葉が似合うガンメタルです。しかし、ステンレスが「俺はステンレスだ」という主張を一切しておらず、先程のプラスチックに非常に馴染み、むしろプラスチックを引き立てているような。とても不思議だ。

見とれながらいじっていると、ひょっこり顔を出す通気口、エアインテーク、穴、グリル、網戸、ダクト。スピーカーの振動による空気の圧力の不具合を解消するための、ダクトが見えます。

私の言いたいことがわかるでしょう。これは、このMDR-XB950N1は、ヘッドホンとしての性能云々の以前に、メカとして超格好いいんですよ。(無論、ヘッドホンとしては素晴らしいんですよ。)

この強烈なマット加工にきっと私は鋳鉄のようなものを感じ取ったのでしょう。それでしっくりくる。この、高級感という意味での重厚感ではない、実際に重いわけでもないのに「重い」感じがする。頬ずりしたくなる不思議な感触。もう超格好いい。

挙動がダサ格好いい

BT(弟分)は、電源を入れても「ピロン」と言うだけでした。接続をしても「ピロン」。それだけ。ExtraBassモードに入っても、何も言いません。

世の中のヘッドホンはそうなんですよ。普通にヘッドホンを作る人はみんなそうすると思います。だからきっと殆どのヘッドホンがそうなんです。

しかし、このN1は超ダサい。

電源を入れると、英語を話す女性の声で「Power On」ノイズキャンセリングをオンにすると「NoiseCanceling On」といいます。音楽再生中には、一旦わざわざ再生中の音がならない状態になり、「BaseEffect On」と言います。

このダサさ、超格好よくないですか?

このような音声がいちいち鳴るという点ではAliexpressで買った超安物の中国ブランドスピーカーと同じようなものなんですが、一昔前の宇宙船的な格好良さが、今の時代はちょっと違うよね、という扱いになっている中、一周回って格好良く見える、そんな感じがします。

勝手な印象

値段を考慮して星をつけるならMDR-XB950BTと同じ星の数です。

デザインやノイズキャンセリングが気に入った人はN1を買えばいいと思うし、値段が気に入った人はBTを買えばいいと思います。

BTを持っている人が買い換えるべきかと言われると、ちょっと難しいですね。買わなければ「ほしい」と思い続けるだろうし、買えば「それ程でもないけど、良いね」と思うでしょう。

僕は新宿の土地を大量に所有しビル・ゲイツ5人分の年収がある大富豪なので、こんなヘッドホンの1つや2つなど屁でもないのですが、衝動買い的な要素がなければ踏みとどまっていたでしょう。

価格の差は何なのか

MDR-XB950BTとMDR-XB950N1の間には、およそ10000円(なんと、1300370000ジンバブエドルにもなる額!)の価格差があります。

思うに、私達(製品の利益を享受する側)から見て、これには以下の様なものが含まれます。

  • デザイン:人の好みではありますが、BTよりN1の方が統一感やメカ感、鋳鉄感、兵器感、所有欲を満たしてくれる感では上回っているように感じます。
  • ノイズキャンセリング:ノイズキャンセリングを名乗れるノイズキャンセリングがついていて、それは車内や機内で音楽やラジオや映画を楽しむ時、あなたにカンファタボーなエクスペリエンスをテイキョウしてくれるでしょう。
  • その他:ちょっとしたチューニングができる専用アプリへの対応、折りたたみ機構の搭載(壊れるのが嫌なので使いませんが)、付属品ケース、その他、その他と名のつく物たちでしょう。

さて、あなたがこれらに価値を見出すかどうかですね。

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世の中野暮な連中が増えてきましたようなので念のため申し上げておきます。この記事には明らかな冗談が含まれています。どれが冗談かわかっていない人は何も信じないようにしましょう。

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